外来魚バスターズ コクチバス・フロリダバス調査報告
今回、外来魚バスターズは、大阪府立大学農学生命科学研究科生態保全学研究室の協力を得て、琵琶湖のブラックバスのDNA鑑定調査を行いました。ミトコンドリアゲノムの塩基配列を分析した結果、複数の個体からフロリダバス固有の塩基配列を確認。これにより、琵琶湖におけるフロリダバス、あるいはノーザンラージマウスバスとの雑種の存在が明らかになりました。
フロリダバスはフロリダ州原産で、ノーザンラージマウスバスよりも大型になるのが最大の特徴です。私たちは長年の駆除活動の中で、体高などのプロポーションや引きの強さが異なる個体の存在に気づいていました。以前から研究者の間で存在が囁かれていましたが、確実なDNAレベルの分析結果が示されたのは今回が初となります。
琵琶湖にフロリダバスの遺伝子が見出されたことは、密放流が行われているという厳然たる事実を示すものです。大型化するフロリダバスは、生態系にとってさらなる脅威となります。大きいということは、それだけ多くの餌(在来魚)を食うからです。雑種化による成長加速や、行動生態の変化も懸念されており、極めて憂慮すべき事態と言えます。
今後、3トン駆除を目指す中で、琵琶湖のバスについてのさらなる科学的調査を進めていきたいと考えています。
8月7日、安曇川河口付近での駆除釣行時、14匹のバスの中に少し様子の違う個体が混じっていました。細長い体、茶色い体色、そして何より口が小さいという特徴がありました。
ちょうどフロリダバスの鑑定を進めていた時期であったため、この個体についても大阪府立大学に鑑定を依頼。その結果、背びれ基部の鱗や側線の数など、形態的特徴がコクチバスと一致し、さらにDNA鑑定でも固有の塩基配列が検出されたことから、コクチバスであることが確定しました。
コクチバスは流水域や冷水域にも生息できるため、河川上流域のアユやヤマメへの食害が懸念される極めて危険な存在です。わが国での繁殖はすべて密放流によるものであり、今回の発見は琵琶湖周辺への悪質な放流が繰り返されていることを示しています。
バス擁護派が主張する「ゾーニング」が、こうした無法な密放流の前では全く無意味であることは明白です。外来魚バスターズは、この美しい水辺を次世代へ引き継ぐため、これからも断固として駆除を継続してまいります。