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ある日の駆除での出来事です。水が澄んでいたため、足元を釣った私にはあたかも金魚に餌を与えるようにバスがエビを奪い合って食べる様子が見えていましたが、その中に数匹、頭や体に白くカビが生えたように見えるバスがいました。 動作は緩慢ですぐにエサに飛びつくことは無いのですが、結局は釣れてきます。釣り上げれば、白く見えたのは炎症と潰瘍のようであり、キャッチ&リリースされた時の傷が広がったもののようです。
アゴの一部が溶けたように欠損しているものや、頭部や体全体に潰瘍の広がったものがおり、非常に不気味です。生きているのが不思議な感じで、とても素手で触る気になれません。バサーの多い場所での駆除では毎回こういうバスが何匹か釣れてきます。
ルアーの釣りでは、エサ釣りでは考えられないような大きな釣針や三本針を使って、強い合わせでバスの硬いあごを貫通させます。針をはずす時にも、素手ではずせずにプライヤーなどを使うことが多いのですが、当然大きな傷が残ります。特によく釣れる小型のバスには致命傷になることが多いでしょう。
北米では、資源保護の観点からキャッチ&リリースされていますが、それでもリリースされたうちの10%程度は死亡するとの調査結果があります。ここ琵琶湖では、バサーは釣り上げればそれで終わり、後は無造作に投げ捨てるだけですが、捨てられたバスはかなりの割合でこうして死んでいくのでしょう。駆除になるのはいいことですが、害魚とはいえ哀れなものです。
釣りを楽しむためだけに放流し、釣っては放すを繰り返す。私は、琵琶湖におけるブラックバスのキャッチ&リリースからは、擁護派が主張するような自然を大切にするとか生命を尊ぶという気持ちが全く欠如した、単に自分が楽しむというだけの身勝手さしか感じることができません。
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