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現場から少し離れた浜では、夏休みの観光客でにぎわっていました。浜から眺める湖上は実に込み合っていて、ウインドサーフィンの近くをバスボートが浮かび、その横を水上バイクが全速で走り抜けるといった様子です。見ていて、これでよく事故が起こらないものだと冷や冷やする場面もありました。琵琶湖ルールでは、これらボート類の運行規制についても明記されているわけですが、現在の湖上のレジャーは、環境面だけでなく、安全面においても非常に問題があります。マナーと常識について、もっと考える必要があるように思います。
今回は、外来魚駆除活動の夏場におけるの苦労話を一つ。我々は2001年以来、季節を問わず駆除活動を行ってきました。その中でも暑い日差しの照りつける盛夏は、非常に体力を消耗する季節であると同時に、駆除した外来魚の処分に最も苦心する季節でもあります。一度でも手にしたことのある方ならご存知と思いますが、バスやギルは、日本にいる他の淡水魚にはない独特の強い匂いがあります。これに加えて、だいたい7月に入ったころからですが、暑さで釣った魚が腐敗して大変な匂いを発します。これには、いつもスキあらば獲物をかすめようと狙うノラネコも寄り付きません。駆除後には、毎回数十キロもの外来魚を検量しますが、夏場はこの魚の腐敗臭も相まって、なかなかに大変な作業となっています。
一方で、これが一日がんばった駆除成果の出る瞬間でもあり、最も楽しみなものでもあります。今も様々な場所あるいはインターネット上において、外来魚問題に対する不毛とも思えるような堂堂巡りの議論が日々繰り広げられています。しかし、本当に外来魚問題に対峙できる場所は、この現場であり、そしてこの現状を変えられるのは、現場で一匹でも多くの外来魚を減らす地道な駆除活動の他にないのです。この琵琶湖が、いつか外来魚支配から開放される日がくることを楽しみに、今後も地道な駆除活動を行っていきたいと思います。
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