琵琶湖 外来魚バスターズ
琵琶湖外来魚駆除活動レポート
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外来魚駆除釣行・余話 Side Stories: Reflections on Nature Conservation — June 2001
外来魚駆除余話魚成@外来魚バスターズ

私たちが外来魚を駆除する行動の原点は、「日本の自然を大切にしたい」という一点に尽きます。水の惑星・地球において、特に水に恵まれた日本に生まれ、その水を飲み、大地と海が育てた米や魚を食べて育った私たちが、自然に感謝し、それを守り育てることは当然の責務であると考えます。

地球の大気の約78%は窒素、21%は酸素、そして二酸化炭素はわずか0.03%です。この二酸化炭素が微増するだけで地球温暖化が進行し、逆に酸素がわずかに増えるだけでも、落雷による火災で植物が焼き尽くされてしまうと言われています。自然界は、驚くほど微妙なバランスの上に成り立っているのです。

水に恵まれた日本の渓流
水に恵まれた日本の渓流
太古より受け継がれてきた美しき水の風景。
駆除された外来魚
駆除された外来魚
1ヶ月半で800尾を超えるバス・ギルが駆除されました。

この「バランス」は、生態系や生物の多様性においても同様です。気の遠くなるような年月をかけて築き上げられた生態系に、エイリアンのような強力な外来生物を無計画に解き放てば、その均衡が崩れるのは火を見るより明らかです。

かつてルアーフィッシングを流行させるために行われた外来魚の密放流。この違法行為の結果、多くの在来魚類や水生昆虫、さらには鳥類までもが被害を受け、傷ついています。400万年の歴史を持つ琵琶湖の生態系も、1974年に外来魚が確認されて以来、わずか20余年で異常な事態に陥っています。

私は京都で育ち、高校生の頃から琵琶湖でフナやモロコ、タナゴを釣ってきました。だからこそ、現状の異常さは一目瞭然です。私たち外来魚バスターズが4月からの1ヶ月半で釣り上げた825尾の外来魚に対し、在来種は鯉1尾、ナマズ1尾の計2尾のみでした。かつての琵琶湖を知る人であれば、この食害の凄まじさは議論の余地もありません。

現在、琵琶湖の漁業をはじめとする地場産業は深刻な被害を受けています。私たちは日本の美しい自然に感謝し、人として、そして釣り師として、外来魚を駆除することは当然の務めであると考えます。釣りの技術を社会や自然に役立てる道こそが、21世紀の釣り師に求められていることではないでしょうか。